アルバルク東京のスポンサー企業であるラネットの2年目若手社員と、
キャリア2年目小酒部選手による新世代対談!
アルバルク東京のスポンサー企業であるラネットの2年目若手社員と、
キャリア2年目小酒部選手による新世代対談!
1998年7月15日、神奈川県出身
身長187cm/体重88kg
所属:アルバルク東京
背番号:75
ポジション:シューティンガードガード類まれな身体能力を秘め、身長の大きな外国籍選手の上からリバウンドを奪うジャンプ力には目を見張るものがある
昨シーズンは現役大学生Bリーガーとして飛躍を遂げ、チームの中心的存在に。日本代表でも将来を嘱望されている選手の一人。
1997年12月31日、愛知県出身
愛知大学出身
2020年4月新卒入社
ドコモショップ前後店在籍
小学校4年から姉の影響でミニバスを始める。ポジションはポイントガード。大学時代は副キャプテンを務め、東海学生2部リーグ優勝、1部昇格に貢献した。
趣味はバスケットボールとアニメ鑑賞。
━━まずはお二人がバスケットを始めた年齢ときっかけ、その後バスケットに取り組んできた環境の中でどのような努力があったのかをお話しいただけますか?
小酒部:姉がバスケットをやっていて、それについて行って「楽しそうだな」と思って小学校3年生の時に始めました。その前に野球やサッカーをやっていたんですが、あまり長続きせずにバスケットに興味が移っていきました。
自分は山育ちなんですが、高校は県立で体育館を使える時間が限られていたので、山を走る練習が多かったですね。それがキツかった部分でもあり、今に活きている部分でもあります。
それと、高校ではスリーメン(3人での速攻練習)をほぼ毎日やっていて、時間内に50本入れるのをクリアできるまでやったのが印象に残っています。その前にラントレが必ずあって、脚にきているところでやるのでキツかったです(笑)。
三浦:私にも姉がいて、その姉が好意を寄せている方がバスケットをやっていたので「あんたもやりな」と言われて始めさせられました(笑)。小学校4年生だったので10歳の時ですね。
私は、高校は強豪と呼ばれるところでやってみたいと思って、私立の岡崎城西高校に入ったんですが、そこでの走る練習、足腰を鍛える練習がつらかったことを覚えています。小酒部選手と同じくスリーメンやフットワークのメニューも大変でした。
往復ダッシュを何本もやって、時間に間に合わなかったらやり直し。ディフェンス練習も低い姿勢を保つのがお尻やももにきて…キツかったです。
でも、私はもともと勝負が好きというわけでもなかったので、それで闘争心や忍耐力が身についたのは今仕事をする上で活きているのかなと思います。また、今仕事でお客様に提案をする中での瞬発力や判断の速さはバスケットで培ってきたのかなとも思いますね。
小酒部選手は、今までで一番の挑戦は何でしたか?
小酒部:やはり大学3年でプロに転向したことだと思います。大学に残って仲間と4年間全うするという選択もあったんですが、自分を成長させるために1年早めたというのが一番の挑戦だったと思います。
プロになってからはチームメートのほとんどが先輩ですが、みんな優しいので向こうから話しかけてくれます。プレー面でいうと、同じポジションで東京オリンピックにも出場した田中大貴選手は一つひとつのプレーについてよく教えてくれます。もともとコミュニケーションを取るのは得意じゃないんですが、以前よりは喋れるようになってきました。ヒーローインタビューも1回目は頭が真っ白だったんですが(笑)、徐々にそういう部分もできるようになってきているのかなと思いますね。先輩方は受け答えも上手いですし、そこもプロになった以上、見習って成長していきたいです。
━━大学までのバスケットのキャリアで印象に残っているチームメートはいますか?
また、かけられた言葉などで印象に残っているものはありますか?
小酒部:チームメートというよりは高校時代の藤平監督ですね。僕が中学1年の時に姉が神奈川県立山北高校に入学したのですが、その高校の夏の合宿に参加させてもらったことがあるんです。その時、監督には良くしてもらったので姉と同じ高校に進学しようと決めました。入学後も藤平監督の走るバスケットのおかげで今の自分があると思います。
また、言葉に関しては、神奈川大学の幸嶋謙二ヘッドコーチから「見本となるプレーヤーになれ」と言われたことを覚えています。自分はエースという立場でしたが、心が揺れたりふてくされてしまったこともあって、「いろんな人から見られている。選手として価値のあるプレーヤーになれ」と言われたことがあって。その言葉の意味は、プロになった今になって身に染みるように感じています。
三浦:私は高校時代のチームメートが友達でありながらライバルみたいな存在でした。彼がいなかったら高校のキツい練習は耐えられなかったかなと思うので、彼の存在は大きかったです。高校には、一般入試で入ったにもかかわらずキャプテンに選んでいただいて、自分自身は役割を全うするために、いっぱいいっぱいの状態だったんですが、引退する時に監督に「三浦がキャプテンで良かった」と言っていただけて、3年間しっかりやりきって良かったという報われた思いがありました。
三浦:小酒部選手は、日々成長するために継続している取り組み、モチベーションの維持や試合前のメンタル作り、先輩方とのコミュニケーションなどで心がけていることはありますか?
小酒部:試合でどれだけ自分を出せるかの方が大切だと思うので、そこで日々大事にしているのは、普段の練習から一つひとつのプレーを考えながらすることです。モチベーションやメンタルに関してはそんなに深く考えていないというか、深く考えすぎないということを意識しています。普段通りが良いのかなと。
三浦:チームメートでありながらライバルでもある選手が集まっているのがプロだと思いますが、個人の目標がそれぞれ違う中でチームとしての目標をどのように共有しているのか、その際に優先させるのは個人とチームのどちらなんでしょうか?
小酒部:バスケットはチームスポーツで、自分の出来が悪くてもチームが勝つということが最優先だと思います。まずはチームの目標に向かって個々が取り組むべきで、その中で個人がどれだけできるかということを心がけないといけないと思っています。
自分からも三浦さんにお伺いしたいんですが、ラネットという会社がどういう会社か、三浦さんがどのような業務をされているのが教えていただけますか?
三浦:通信業界に属する会社で、携帯電話のキャリアショップの運営やその他通信にまつわる新規事業も手掛けています。最近だとVRの事業がスタートし好調です。社内の雰囲気としては気さくな先輩方が多くて風通しの良い会社だと思います。私は愛知県内のショップで携帯電話の販売や料金プランの相談、故障の対応などをしていて、昨年配属された時は緊張しましたが、今では結構イジられ役になっています(笑)。
店舗実績管理や新人育成も任されるようになり、日々覚える事も多いですが成長実感がとても強い環境です。
現在勤務しているショップにはご高齢のお客様が多いので、専門用語に横文字を使うのでなく、わかりやすい言葉や伝え方を意識して、お客様に寄り添った接客を心がけるようにしています。また、通信業界の情報にはアンテナを張るようにしていて、新製品などについての情報に敏感になりました。
小酒部:「スマホにダウンロードしておくべきアプリ」はありますか?
三浦:ラネットでも新事業としてやっているセキュリティのアプリですね。携帯電話はインターネットにつながっているので個人情報が盗まれて詐欺に遭うことも多いので、その対策として元はパソコン用のソフトだったものを私も今スマホに入れています。月額制になりますが、それはお勧めしておきたいです。
小酒部:インスタグラムなども2段階認証にしたほうが良いですよね?
三浦:絶対にやっておいたほうが良いですね。
小酒部:昨シーズンは自分のやるべきことを全うできず、チームも良い結果ではなかったので、今シーズンは勝利につながるようなプレーヤーになりたいですね。個人としては日本代表に入りたいと想いがあるので、日々の練習から頑張っていきたいと思います。
三浦:私は、店長やエリアマネージャーといった周りを見る立場になることを目標にしています。会社も「チーム」だと思うので、それを引っ張っていく存在になりたいと考えています。バスケットでキャプテンを務めた経験から、その意識とやる気を持てていると思いますので是非活かしたいと思っています。
写真=加藤誠夫
取材・構成=吉川哲彦