Cross Talk 4 アルバルク東京 × ranet リーダー対談「“挑戦”を楽しむ」~2025年2月~
アルバルク東京のパートナー企業であるラネットの社員たちと、テーブス選手によるリーダー対談。
Talk Member
アルバルク東京テーブス 海
1998年9月17日生まれ 兵庫県出身 | 身長188cm/体重85kg | 背番号:3 | ポジション:PG
アルバルク東京・新時代の核となる日本を代表する若き司令塔。
広い視野で仲間を活かすアシストだけでなく、スピードとテクニックを活かした鋭いドライブやシュートも必見。
auショップ 二子玉川 店長椎葉 岳
2021年4月入社 入社4年目社員 | 2022年6月 auショップ新橋副店長に昇進 | 2023年1月 UQスポット 池袋西口駅前 店長に昇進
大学まで野球をプレー。
ドコモショップ 名東平和が丘店 副店長樽見 杏樹
2022年4月入社 入社3年目社員 | 2023年7月 ドコモショップ リソラ大府店 リーダーに昇進 | 2024年4月 ドコモショップ リソラ大府店 副店長に昇進
中学はソフトボール、高校は陸上。
※取材年度:2025年
「RUN」一歩先をはしるために
3人の共通点としてそれぞれ長くスポーツをやってきています。取り組んできた自分なりのルールがあれば教えてください。
試合では今までやってきたことを出すだけなのでとにかく練習を頑張るだけでした。強いて言えばトイレのスリッパを並べていましたね。ちょっとでも徳を積んでおこうと(笑)
私は試合の前日に自分がプレーに成功しているところをイメージするようにしていました。緊張しないようにより細かくシミュレーションしていました。あとは横断歩道は絶対に手を上げて渡ります!
僕も同じく前日に試合でいいパフォーマンスをしているイメージを寝る前に考えています。
自分は緊張と不安は違うと思っています。たくさん練習すれば不安は減ると思いますが、緊張はそうではないんじゃないかと。大事な試合になるほど緊張が大きくなるのは、その分自分にとって大切なチャレンジなんだと捉えるようにしています。
また3人はフィールドは違えど、早くから活躍してチームの中でリーダーの役割を担っています。早い段階で一歩抜け出すために必要なのはどんなことだと思いますか。
自分は人に自ら先輩や上司に話を聞きに行くことを意識してやっていました。まずは自分でやってみます。そこで起きたことや感じたことを持って上司に話を聞きに行きます。
そこで得たアドバイスをまた実践して、報告・相談することを繰り返していきます。
これは僕自身が学生のときに感じたのですが、話を聞きに来てくれる後輩には教えたいと思いますし、実際にやってくれるともっと伝えたくなるものです。
だから逆も一緒だと思って、上司に言われたことは全部一回行動してみて、頑張る姿勢を見せてさらに情報をもらうようにしていました。
そうするとかわいがられますしね。体育会系あるあるです(笑)
僕は若いうちに頭一つ抜けるためには根拠がなくてもいいから自信をつけることが大切だと思います。
幸い僕は選手としてうまくいかないときも自信だけはあったんです。いつかは必ず代表に選ばれる選手になると。そしてそれを実現するための大前提となる努力は欠かさずやってきました。
最初は自信がない人が多いと思いますが早い段階で挑戦をして、経験を積む過程で成功体験をどんどん増やしていくことが大切です。
私は2つあると思います。1つ目は周囲との信頼関係を築くこと。まずは朝のあいさつはしっかりする、遅刻をしない、「報連相」をきちんとするといった社会人としての最低限のマナーを守ることです。
一見些細なことに見えますが、そういう小さな積み重ねが信頼関係を築くことにつながります。そうやって上司に『この子なら大丈夫かな』と思ってもらえれば任せてもらえる仕事も増えていくと思います。
2つ目は椎葉さんと同じく、とりあえずやってみるという姿勢が大事なのかなと感じています。
何事もまずは楽しみながら取り組んでみて、きちんと振り返りを行います。次に自分が取るべき行動を考え、また実行することを繰り返していけば、おのずとどんどん成長して自信が付いていきます。そうなれば早くからチャンスを掴めるのではないでしょうか。
「APPRECIATE」個からチームへ昇華する意識
3人とも短い期間で成果を出して新しい環境に移る経験をしています。環境の変化にあたってやったことや大切なことはありますか?
僕は最初はすごく遠慮して、あまり話さずに静かにしています。それでクールなイメージをつけてから途中で急に本来のキャラクターを出します(笑)
何かをきっかけにいじってもらえると一気に距離が縮まると思います。
特にアルバルク東京に来たときには既に日本代表に入ったことがあって、アメリカにいた経歴も含めて自分のことはよく知られていました。
だから気を遣われていたのか、あまり話しかけられなかったんですけど、チームの中にすぐいじってくれた人がいて、そこからメンバーと仲良くなれました。
いじられるのがいいというのはすごく分かります。立場が上になってくるとなかなかいじりに来てくれる人がいないというか。「尊敬してます!」と最初はビシッと接してくれるのも嬉しいですけど、やっぱりメリハリ付けてワイワイしたいじゃないですか?だからスタッフからいじられると嬉しいです。
新しい店舗に移ると僕はまず背中で見せたいと思っているので、個人でトップの数字を取りに行きますね。そこで説得力をつけつつ、メンバー一人ひとりとしっかり話す時間をつくっていきます。
食事などをしながら自分からプライベートの話をするなどして、積極的に自己開示をします。
それでちょっとした隙を見せるというか、仕事しかできない人と怖がられないように意識しています。
私は新しい店舗に一番初めに行くときは絶対に笑顔で元気よくあいさつをするというのを決めています。
逆にやってもらってよかったのはあだ名をつけてもらったことですかね。1年目のときにトレーナーにつけてもらって、それを店舗のみんなに共有して呼んでもらえたのは嬉しかったです。
私は元がそんなにしっかりしたキャラではないので2人と同じようにいじられたいと思っています。
役職が就いた今も、後輩へむしろ自分からいじられに行くくらいです。
「歓迎会してくれないんですか?」とふざけながら自分から言い出して、先輩スタッフが企画してくれたこともありました(笑)
僕も結構ふざけますよ。負けた後やコーチに怒られた後でも(笑)
ハイプレッシャーな状態が続くのでどうしても重い雰囲気になりがちです。でも本来は楽しいからバスケットボールをやっているわけなので、常にそれを忘れないように試合中もじゃれあったりしていますよ。
今のように視座を高く持ち、チーム全体のことを考えて行動できるようになったのは、どのタイミングでしたか。
個人としての実績が出たときですね。自分のことだけに集中していたところから、結果が出て余裕を持てるようになるといつの間にか周りを見られるようになっていました。
逆に言えばそれまでは何も見えていないです。
僕は個人の数字を出して、それでもチームが勝てなかったときに周りを見ないといけないと思うようになりました。個人の結果は気にせず、自然と周りにフォーカスするようになったんです。
私は店舗内で班分けをして、実績を追うことになった時ですね。
班のリーダーになって自分のところは数字を達成したのですが、他のグループでクリアできないことがありました。
そこで周囲とのバランスを見ながら、全体として実績を残すために何をすべきか興味が沸いて勉強するきっかけにもなったので。
スポーツ選手は特に自分の評価という点では個人の数字も重要ですよね。正直一人のプロ選手として評価してほしいと思うことはないんですか?
ありますがそれ以上に“自分がこれだけチームを勝たせている”というところを評価してほしいと今は思っています。
リーグを代表するガードはやはりチームを勝たせていて、並行して個人の数字も残している選手が多いです。でも自分は正直そんなに個の数字は取れないと思うので、よりチームを勝たせるための動きに重きを置いている感じです。
もちろん見てくれている人はいるんですけど、結局数字が一番分かりやすい指標なので評価につながらないこともあって、それで悔しいと思うことはあります。
追い求めて
理想のリーダー像を教えてください。
一番の理想は頼られる存在になることです。流れが悪いときやここぞの勝負所でチームに頼ってもらえるようになりたいとずっと思っています。
もちろん期待に応えられることもあれば、失敗してチームが負けることもあります。
それでも恐れずにチャレンジできる機会が来ること自体を楽しみにしていますね。
どんなに状態がよくても絶対に成功するわけではありません。たとえ失敗してもまた頼ってもらえるような存在になることを常に目指し続ける姿勢は大切したいです。
私は誰に対しても平等にコミュニケーションが取れて、そこから各スタッフの強み・弱みを把握し、人材を育てられるリーダーを目指しています。
店舗のフロアオペレーションを見る立場として、誰かとコミュニケーションが取れないとなると業務がスムーズにいかなくなって、業績の悪化につながります。なのでみんなと日頃からコミュニケーションを取るというのは意識しています。
メンバーみんなとコミュニケーションを取るのは実はかなり難しいですよね。そこは本当に自分が成長しないといけないところだと思っています。
日本人選手との会話はもちろん、僕は英語も話せるので外国籍の選手とコミュニケーションを取ることも多いです。それぞれ言語や文化が違うからこそ、同じ内容でも伝え方や受け取り方が異なります。
自分はそれにうまく対応できていないのが課題だと思っています。
僕は決断力があるリーダーになりたいと思っています。上がってくるスタッフの意見の中にはすごくいいものもあるので、そこは柔軟にくみ取りつつも最終的には目標にたどり着くための決断をしっかりできる人になりたいです
時には自分と意見が割れることもありますが、そこは一人ひとりとしっかり話して、自信と熱意を持って『一旦僕について来てほしい』と伝えて前に進めます。
自分と意見が割れたとき、相手の考えが明確に間違っていると思うこともありますよね。その場合、相手にそのことを伝えますか?
僕は伝えないですね。おそらくその意見は少数派なので、自分に付いてきてくれる多数派で一回やってみます。
これだけの熱量を持って伝えてもダメなら何らかの理由で強い意志を持っているので、この段階でいくら話してもそれを曲げてくれることはないです。
でも僕は絶対成功させる自信があるので、その様子を見た少数派も後から自然と付いてくるようになると割り切っています。これは自信がないと言えないことですけどね。
最初はそれができなくてつまずきました。その人を説得するのに一生懸命になりすぎてしまって、どんどん周りが見えなくなりました。でもそれも余裕を持って周囲が見えるようになると自然とできるようになりました。
私はその人と膝を突き合わせてしっかり話をして、相手の意思や考えを最後まで聞きます。絶対に否定しない代わりに私も思っていることをすべて伝えて、お互いに折り合いをつけていきます。
会社や店舗をよくしたいといった思いが重なる部分を探していって、納得できる形を考えます。
お二人の話はとても勉強になります。特に外国籍選手は何でも全く気にせず言うんですよね。どうしても意見を曲げずに絶対成功しないことを無理にやったりもするんですよ。
それでたまにムキになって、自分が言い返してしまうこともあって。
そういったリーダーとしての行動はスポーツをやっているときからできていたんですか?
いや、できていないです。
私もできていないです。
スポーツはもっとうまい人がたくさんいて自信がなかったので、なかなか周りを見て行動するのは難しかったです。できるようになったのは社会人になってからですね。
私も同じですが、自分より上の選手であっても意見が違う時は噛みつくこともあったかもしれません(笑)
先に拓く道
理想のリーダー像に近づくために自分に足りていないことは何だと思いますか。
本来は全員とコミュニケーションを取って、失敗しながらもその経験を次につなげていくべきだと思っています。
でも失敗したらその人に嫌われる可能性もあるわけじゃないですか。そうなるとつい無難なことを言ったり、黙ってしまいがちです。ここは恐れずチャレンジをしていかないといけませんね。
私はもっと冷静な判断力をつけたいです。もちろんリスクの想定はしているのですが、勢いでスタートダッシュを切る場合もあるじゃないですか。
しばらくして想定していない失敗や改善の必要性が出てくると私は立ち止まってしまうことがあります。
知識や経験不足が一番大きいですが、もっと冷静に全体的に物事を捉えて判断をしないと最適な答えにはいけないと感じています。今は店長や他店舗の副店長、もう一個上のレイヤーのマネージャーなどに相談をして、アドバイスを仰ぎながら進めているところです。
その店舗の中で完璧に近い状態までいっても異動になったら、またゼロからスタートになるのでなかなか難しいです。
異動になると早い段階で配属先のメンバー全員と面談をするのですが、忙しくなるとなかなかできないことがあります。すると変にスタッフに遠慮する場面が出てきます。
顔を見て疲れていると分かると言うべきことも言えなくなってしまうんです。
この辺りの判断力がまだ自分に足りてないです。
まずは一人ひとりとしっかり面談を組み、そこで目標を統一させてより強いチームをつくっていきたいと思います。
リーダーになれば受けるプレッシャーも大きくなると思いますが、それとどう向き合っているかを教えてください。
僕はいくつか自分の中にパターンを用意しておいて、うまくいかなくても次に打つ手があるから大丈夫という状態をつくっています。
その引き出しを増やすために数字を出してきた上司にいろいろ聞きに行ったりもしますね。
私はプレッシャーを感じたときにそれを乗り越えた先の自分をイメージして、その状態を楽しむようにしています。
基本何事も前向きに捉えられる方なので、もし失敗したとしても何とかなると思っていますね。ラネット自体が「挑戦×進化」というスローガンを掲げるくらいなので、失敗してもその後のリカバリーの体制が整えられていると思っていますし、そこに助けられている部分もあります。
僕も何とかなると思っているタイプです(笑)
とはいえ現実問題、プレッシャーは絶対にあるじゃないですか。数字を出さないといけないとか、試合に勝たないといけないとか。
でも成功したいからこそ厳しい環境に身を置くし、自分を追い込めるというのもあります。
それでダメになってしまうときもありますが、逆にプラスに働いて思っていた以上の力が出せることもあります。
だからより高みを目指す上でプレッシャーは必要だと思います。
最後に今後の目標を教えてください。
僕は常に一個上のレベルを目標にしているので、まずは店長の上のマネージャーを目指しています。
マネージャーは1店舗だけではなく、複数店舗を管理しながら外部ともやり取りをしてお金を引っ張ってくる仕事です。業務内容が変わるのでもっと広い視野を持ち、外部の人とも話せるようになるために会社のことをもっと知って、それをアピールできるようになっていきたいなと思っています。
私も次のステージである店長になるのを目標にしています。
副店長はメンバー個人に対して矢印を向けてコミュニケーションを取り、店舗の数字を出していくのがメインの役割です。
店長になれば全体最適を考えたり、全員の矢印を同じ方向に向かせるようなマネジメントが要るようになると思っているので今学んでいる最中です。
まず僕はアルバルク東京でリーグ優勝するのが一番の目標です。
個人としては昨年ベスト10選出までだったので、今年はリーグのベスト5に入りたいと思います!
アルバルク東京とは
アルバルク東京は、東京を活動エリアとするB.LEAGUE B1所属のプロバスケットボールクラブです。1948年、前身となるトヨタ自動車株式会社男子バスケットボール部として創部以来、トップリーグ制覇4回、天皇杯制覇3回を誇り、2016年Bリーグ発足後もリーグ連覇、日本のクラブで初めてアジア制覇を成し遂げました。また、ホームゲームでは試合以外も楽しめる非日常のエンターテインメントを提供しており、クラブ主管試合最多入場者数記録を7度更新、多くの方に来場いただいています。さらに、2025-26シーズンからは、江東区青海にオープンした「TOYOTA ARENA TOKYO」をホームアリーナとし、さらなる新しい観戦体験の提供を追求していきます。
(アルバルク東京公式HP:https://www.alvark-tokyo.jp/)